経営事項審査(経審)の点数1~総合評定値(P)~

経審を受審すれば、総合評定値通知書というものが届きます。
この総合評定値通知書に記載される総合評定値が、御社の客観的な点数ということになります。
総合評定値が上がれば、入札等で受注できる仕事の範囲が広がったり、より大きな案件を受けることに繋がります。
その総合評定値を上げるためには、どのような項目が評価対象なのか、どのように算出されるのかを知ることが大切です。

総合評定値(P)

基本的に「経審の点数」といえば、この値を指します。
経営規模等に関する評点と経営状況の評点に係数を掛けて算出される数値です。
算出方法は、以下です。

 

(P)=0.25(X1)+0.15(X2)+0.20(Y)+0.25(Z)+0.15(W)

(X1)は、完成工事高評点。
(X2)は、経営規模(自己資本額及び平均利益額)評点。
(Y)は、経営状況分析評点。
(Z)は、技術力(技術職員数及び元請完成工事高)評点。
(W)は、その他の審査項目(社会性等)評点

ちなみに総合評定値(P)は、申請した業種それぞれに評価されます。
例えば、建築一式工事と屋根工事の2業種を受審した場合、建築一式工事の総合評定値は1,000点、屋根工事業の総合評定値は900点といったように、別々に算出されます。

 

総合評定値(P)の点数を上げたい場合、配点の大きい(X1)及び(Z)の評点を上げることが近道だと分かります。
しかし、平成30年4月の改正で(W)の計算値がマイナスの場合、以前は0点として計算することができたのですが、現在ではマイナスの値そのままで計算することになりました。
そのため、(W)の評価項目で万が一、減点評価を受ける項目があるようであれば、解消しておくことが必須となります。

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